県内公立高21年春募集、455人減5060人 推計競争率1・008倍

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県教委は29日、2021年度公立高校生徒募集定員を発表した。全日制の総定員は前年度より455人少ない5060人で、5年連続の減少となった。中学3年の生徒数(5月1日時点、城ノ内中等教育学校を除く)が前年度比490人減の5739人であることなどを反映した。定員減は21校に上った。

推計競争倍率は1・008倍。県外からの入学生を受け入れるために特別な定員設定にしている那賀、海部、池田(本校、辻校、三好校)の3校2分校を除けば、前年度と同規模の1・018倍を維持した。

徳島市と、周辺5町村の中3生は前年度比170人減。高校の生徒募集をしない6年制の中等教育学校に移行する城ノ内の影響を踏まえ、市内8校の定員は95人減とした。学区制のある普通科では、全県募集に変更する城東が定員280人を維持。第3学区(徳島市)の4校では、徳島市立・普通が20人減となった。

2学科に再編する徳島商は大学進学を目指すビジネス探究を60人、就職に力を入れるビジネス創造を190人とし、前年度の3学科から20人減らした。

那賀、海部、池田の3校2分校は、地元の中3生の減少数(計39人)と連動させず、県外からの進学を増やす狙いから海部、池田辻校を計10人減にとどめた。

定員減の学科は、再編する徳島商を除くと27に上る。名西と阿波の普通が25人減、板野・普通が20人減、脇町・普通が15人減などとなった。増員は小松島・普通のみ。小松島市の中3生が22人増えるためで、10人増となった。

特色選抜と一般選抜の募集定員の内訳は11月中旬に発表する。

10/30 徳島新聞より